『やっぱりカラーって体に悪いんでしょ?
毒素が体に溜まるって聞いたけど・・。』
と、お客様に聞かれました。
毒素が体に溜まるっていうのは
よく聞きますね。まあ、噂どまりですが。
さて、この毒素ってなんだかわかりますか?
一般的にカラーの場合、ジアミン色素という
染料を指していると考えられます。
これが皮膚から入って体に溜まると。
皮膚から入ると言いますが、実際には
入らないと考えられます。
なぜか?答えは単純です。
色素が大きすぎて、皮膚に色素が入る隙間なんて
無いんですね。もし仮に入ってしまうとどうなるかと
言うとですね、入れ墨みたいになってしまいます。
例えば白髪染めるために茶色のジアミン染料を
ペタペタ塗っていくと髪が染まると同時に
皮膚も茶色に染まってしまうと。
確かに若干頭皮に色が残ったりしますが
これは、1~2日ほどですぐにとれます。
皮膚が染まっている訳ではなく皮膚に色素が
くっついてしまっている感じです。
そもそも、皮膚は体の内部を守るために
かなり優秀なバリア機能を持っています。
医療関係の方ならご存知かと思いますが
皮膚から体に吸収させるという事が
どれだけ大変かという事が。
カラーで使用している染料は皮膚から浸透して
いけるほど大きくありません。
針の穴にバスケットボールが入る。
のような無理な話なんです。
シャンプーも毒素がたまる、なんて聞きます。
出産時に胎盤からシャンプーの臭いがしたとか。
まず、シャンプーの毒素とか言われているものは
恐らく、石油系の界面活性剤を指しているのだと
考えられます。
ラウリル硫酸Naとかラウレス硫酸ナトリウムなど
の表記をしている化学物質です。
これがシャンプーしている時に、
皮膚から浸透していき体に溜まると。
実はこのラウリル硫酸Naとかラウレス硫酸ナトリウム
なんですが、皆さん口にしたことあるんです。
しかも、1日に数回。
そうですね、歯磨き粉に入っているんですね。
確実に食べています。しかも何年も。
服用と皮膚からの吸収とどちらが体に入っていくか
お分かりですよね。もちろん服用です。
もう1つ、胎盤から臭いがしたとかいうやつですが
そもそも毒素だと言われている界面活性剤は
元々、無臭です。臭いはしません。
見た目も透明で無色無臭の液体です。
シャンプーの臭いはというと香料ですね。
香料が胎盤に溜まると。
香料っていろんなものに入っています。
ジュース、ガム、お酒、などなど。
これもいっぱい食べてます。
食べて平気なものが皮膚から浸透して
さらに毒素と・・。そしてなぜか胎盤に溜まると。
こんなバカな話はありません。
元々、この皮膚から毒が入る事を
『経皮毒』なんて言うんですが
この経費毒っていかにも医療用語っぽいんですが
実は、どっかの会社が自社の製品を売りたいがために
賢い教授を使って作った造語なんですね。
その後、この会社、政府から業務停止命令が
下されております。国が嘘つくなと怒ったんですね。
そもそも、皮膚から体に物を浸透させるという事
事態がめちゃくちゃ難しいんです。
大体、表皮角質層どまりですからね。
逆を言えばそれだけ皮膚がきっちり
体を守っているという事ですね。
この記事を書いた人
- 兵庫県川西市出身 兵庫県立川西緑台高校卒 ベルェベル美容専門学校卒
2店舗を経て2007年ここ富田林市にvaloreをオープンさせる。
コンテスト受賞経験有、ロンドン留学経験有。
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