パーマの後は数日間はシャンプーしたらダメ。

パーマをかけて、お客様に

『明後日はもうシャンプーしてもいい？』

なんて、よく聞かれます。

うちでは、今日の晩シャンプーしても

大丈夫と答えます。

これも、数十年前の話なんです。

当時、なぜシャンプーしたらダメと

言っていたか説明していきます。

パーマの当たる原理をざっくり言いますと

髪の中には、システィン結合(SS結合)と言う

はしごのような横つながりの結合があるんです。

この、横の結合を一度離して、

位置をずらして再結合させます。

離すのが還元、再結合が酸化といいます。

パーマ液が反応している還元中は、

髪は普通の状態ではありません。

再結合時の酸化によって、いつもの髪の

状態に戻していきます。

パーマ液は、1剤が還元剤で

２剤が酸化剤なんですね。

数十年前は、パーマ液の性能も悪く

処理剤もほとんどなかったので

還元した状態の髪を完全に酸化させるのは

できなかったんです。パーマ液の２剤では

大体70％ほどしかできなかったそうです。

残りの30％ほどをどうしようかとなったとき

空気中の酸素と酸化させましょうという事で

その酸化が約７２時間、要は３日間かかる

と言われていました。なので３日間は

シャンプーしないでね、と言われていたんです。

それが、未だになんとなく言われ続けている

状況です。現在は、パーマ液や処理剤が

格段に進歩して、パーマをかけ終わった時点で

酸化は終了しているので

髪は通常の状態に戻っています。

なので、当日にシャンプーしていただいても

なんら問題ございません。

ただし、酸化が終了していても、パーマがとれる

というのは、阻止できない場合がございます。

髪が元に戻ろうとする力が大きい場合は

取れてしまうこともございます。

取れるときは、当日シャンプーしても

３日間シャンプーせずにおいていても

１０日間おいても、取れます。

取れてしまったときは、遠慮なく

おっしゃってください。

 

この記事を書いた人

池下 裕之
兵庫県川西市出身　兵庫県立川西緑台高校卒　ベルェベル美容専門学校卒
２店舗を経て２００７年ここ富田林市にvaloreをオープンさせる。
コンテスト受賞経験有、ロンドン留学経験有。

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