触って初めてわかる。

電話で

『ヘナで染めているんだけど

明るくしたいんです。

グラデーションカラーとか

できますか？』

と、問い合わせをいただきました。

できないことはないんです。

ただ、どこまで攻めるのかって所が

問題になってくるんです。

要は、ブリーチでダメージ覚悟で

一気に明るくするのか？

カラー剤の限界で明るくするのか？

ここなんです。

で、明るくなりますか？との

問い合わせだったので

『正直、見てみないとわかりません。

ヘナも色々な種類ありますし、

何をどんな風にされているのかも

わからないですし、何よりヘナは

染まっている原理が普通のカラーとは

違うので何とも言えません。一度ご来店

いただいてから判断することになります』

とお伝えしたところ、翌日来て頂けたんです。

でカウンセリングしたところ思いのほか

暗かったんですね。

お話聞いてみると、ヘナをしてもらって

いるところは、エステサロンだそうです。

ヘナは化粧品扱いなので、美容師じゃなくても

ヘナで髪を染める施術をお金をいただいて

やってもいいんですね。

で、ヘナした後にオレンジを抑えるために

インディゴを上からかけていると。

道理で黒く見えている訳です。

インディゴって、藍染めの藍ですね。

インド藍と言われているものです。

ご存じのように藍は青色にそまります。

紺色にも見えますよね。

ヘナでオレンジ色になった髪に上から

藍の青色を乗せると、見た目に

茶色っぽくみえるんですね。

このヘナ＋インディゴを毎回、毛先まで

やっていて、あまりに暗くなってきたので

ここ3か月ほどは根元だけ

染めていたんだそうです。

これ以上ダメージ出るのは嫌だということ

なのでブリーチはパスしてカラー剤で

行くことにしました。

結果、まあまあ明るくなったんです。

でも、元の状態といいますか

インディゴの染まりのムラがあったようで

表面あたりはあまり明るくなって

くれなかったんです。

明るくはなっていたんですが、インディゴの

青みで明るく見えないんですね。

ムラ染まりも、美容師が染めたのでは

ないので、ありがちなパターンでした。

顔周りや、表面の髪はヘナやインディゴを

塗布して時間を置いた後コーミングといって

櫛でとかすんですね。

空気を入れるために。カラーは基本的に

酸化で染まるものが多いです。

このコーミングするときに

顔周りや表面のあたりは伸ばしやすいんですね。

で、どんどん濃く染まってしまうんです。

半面、髪の中側はコーミングで伸ばし

にくいので比較的濃く染まりにくいんです。

なので、ムラになるんです。

これ、わかっている美容師がやると

きっちりするのでムラにはならないんです。

ご新規様は私どももと初めてお会いするので

電話でお話聞くだけだとわからない部分が

正直、多いんです。

お会いして、お話して、髪を見て

初めて判断できます。

そこからは、経験がものを言います。

電話でいろいろご相談乗りますが

とりあえず一度ご来店いただくのが

一番の近道かつ一番正確な判断ができます。

 

この記事を書いた人

池下 裕之
兵庫県川西市出身　兵庫県立川西緑台高校卒　ベルェベル美容専門学校卒
２店舗を経て２００７年ここ富田林市にvaloreをオープンさせる。
コンテスト受賞経験有、ロンドン留学経験有。

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