縮毛矯正でまっすぐにしている部分って
実は一部分だけなんです。
厳密に言うと
今の美容師が行っている縮毛矯正は
一部分しか矯正できないんです。
以前に、『くせ毛の種類』の記事
書きました。
くせ毛の4種類ですね。
①波状毛(波打っているくせ)
②捻転毛(ねじれているくせ)
③連珠毛(太さがまちまちなくせ)
④縮毛(黒人さんのような縮んでしまうくせ)
このうち④の縮毛と言われるくせは
すべての複合でかなりきついくせになります。
これは今回の話では置いておきます。
さて一部分と言いましたが、どの部分か?
今、現在、私たち美容師が縮毛矯正という
技術で矯正できている部分は
主に波状だけです。
あと捻転を少しだけ。
一般的に皆様がくせ毛だとか
天然パーマだと言っているくせは
この波状毛のくせです。
そう、髪に自然にウェーブが出るやつです。
捻転毛や連珠毛は、皆さまあまり気にして
おりません。
見た目はまっすぐに近いですからね。
湿気多いとまっすぐの状態に
近いままでボリュームが出て
しまう方は波状が少なく捻転か連珠
のくせを持っておられる方です。
心当たりがある方は多いはずです。
そんな感じがする方は紛れもなく
くせ毛です。だた、くせ毛と
わかりにくいだけなんですね。
では、なぜ波状毛だけまっすぐに
できるのか?捻転毛と連珠毛は
なぜ矯正できないのか?
縮毛矯正やったことある方なら
ご存知の通り、薬剤を塗布して
流した後にアイロンしますよね。
このアイロンでまっすぐできるのが
波状だけなんです。
捻転はねじれている毛なのでアイロンで
プレスしてまっすぐしても
縦方向のねじれはまっすぐなっていません。
連珠に関していえばそもそも太さがまちまち
なので、アイロンしたところで太さが
均一になる訳はないのです。
証拠に波状毛と捻転毛のくせの方に
縮毛矯正すると、見た目はしっかり
まっすぐになります。サラサラにも
なります。ただ、髪を一本もって
根元から毛先に向かったつまんだまま
指を滑らせると、
ゴツゴツ感を感じるんです。
これが捻転毛のねじれや
連珠毛の太さがまちまちで
生じる表面のがたがたですね。
表面にガタガタが残るので若干、
艶が出にくいです。
物理的に縦のねじれや太さの差を
アイロンでまっすぐすることは
不可能なんです。
なので、実際に矯正できている部分は
一部分だけなのです。
波状毛をいかにまっすぐ
または柔らかく動かすかで
縮毛矯正の良し悪しは決まります。
ここは腕の見せ所です。
テクニックが物をいいます。
そのうち、ねじれもまっすぐできる
アイロンとか開発されないかな?
これ出来たら、縮毛矯正されている方
もっともっとサラサラツヤツヤに
出来るのに。
この記事を書いた人
- 兵庫県川西市出身 兵庫県立川西緑台高校卒 ベルェベル美容専門学校卒
2店舗を経て2007年ここ富田林市にvaloreをオープンさせる。
コンテスト受賞経験有、ロンドン留学経験有。
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